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2014年7月29日火曜日

「一回使い切り」というコンセプト-業務用のポッカレモン・ミニはじつにいい!


業務用の一回使い切りのポッカレモン・ミニという商品がある。これはじつにいい!

瓶入りのポッカレモンが一般向けに商品としては流通しているが、冷蔵庫内で保管していてもカビが生えてくることがある。

酸性のつよいレモン果汁だからカビが生えないと思ったら大間違いなのだ。

スジャータのような「一回使い切り」の乳製品(・・といっても植物油を使用しているので厳密にいうと乳製品ではない)があるのに、なぜレモン果汁にはないのか?

ネットでさがしまくったら、業務用の一回使い切りのポッカレモンがみつかった。さっそくネットショップでまとめて購入してみた。業務用というのは、飲食店での使用が想定されているためのようだ。


じっさいにつかってみての感想だが、これはじつにいい! 一回使い切りだから、使用後の容器は廃棄すればいいし、賞味期限内であれば冷蔵庫内で保管する必要もない。もちろん未開封が条件だが、一回使い切りの容器を開封後に保存することは、まずないだろう。

こんなスグレモノの商品だが、なぜか小売店では市販していないのはじつに不思議なことだ。できれば、小売店でも販売してほしいと思う。瓶入りのレモン果汁はすぐに使い切ってしまうには、量が中途半端に多いのが難点だ。

単身者世帯が増えている現在、しかも自宅で料理をしない単身者にとっては、一回使い切りの市場は業務用以外にも間違いなくあるはずだ。紅茶に使用する量としては十分であるし、もし料理をする場合でも使いすぎる心配もない。

ポッカレモンにはぜひ前向きに検討していただきたいと思う。もともとポッカレモンは消費財メーカーなのだから、業務用に市場を限定する必要はないのでないだろうか。

ポッカレモン・ミニは、iPad mini にならって、pLemon mini なんてネーミングも面白いかもしれない。

ポッカレモン以外の製品でも、「一回使い切り」というコンセプトはさまざまな業界や製品で応用可能だろう。

使い捨てカイロや注射針なども、その目的は異なるものの「一回使い切り」という点にかんしては共通している。


(追記) なぜか、業務用ポッカレモン・ミニの取り扱いが amazon に限らず楽天でもなくなってしまっている。製造中止ちなったのだろうか??_そのかわりに、メロディアン パッとそのままレモン 30個入×3袋 を推奨しておこう。「一回使い切り」というコンセプトには変わりない(2015年7月7日 記す)。





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2014年7月7日月曜日

「習慣の奴隷」(きょうのコトバ)-たとえ「よい習慣」であっても「目的」の再確認を!


夜10時には寝る。朝5時には起きる。
朝起きたら顔を洗う。食事のあとには歯を磨く。
出社したら「おはようございます」と声をかけ、
退社の際には「お先に失礼します」と挨拶をする。

こういったことは「習慣」になってますよね。しかも無意識のうちに行う条件反射のように。

しかし、最初から「習慣」になっていたかどうか、思い出してみましょう。

何時に寝て何時に起きるかは人によってまちまちでしょうが、すくなくとも社会人になったら、朝には起きなくてはなりません。学生時代はちゃんと朝起きてましたか? 違いますよね。

「おはようございます」というあいさつ、いつからしているか記憶してますか? さすがに大人になってからという人はいないですよね。でも幼児のときの記憶はないでしょう。ましてや「お先に失礼します」というあいさつは社会人になってからはじめて身につけたのではないでしょうか。

「習慣」化する前には、最初に「目的」があったのです。「目的」が明確だからこそ、「習慣」とするために努力したわけです。

「習慣の奴隷」というフレーズがあります。「人間は習慣の奴隷だ」といった使い方をしますが、いったん「習慣」として定着すると、何も考えずに条件反射的に行動してしまうことを指した表現です。おそらく、英語の Man is Slave of Habits という表現が日本語化されたのでしょう。

しかし、いったんできあがった「習慣」は、ときおり見直してみたほうがいいかもしれません。無目的に自動機械のように繰り返しているのではないかという自分への問いかけです。

もちろん、ここにあげた「よい習慣」をやめる必要はまったくありません。

やめるべきなのは、依存症や嗜癖(しへき)といった「悪い習慣」です。アルコールを飲み過ぎるといった依存症や、オンラインゲームが嗜癖(しへき)になってしまって本を読まなくなっている、などです。

こういった「悪い習慣」は意識的に、積極的にやめる必要があります。

とはいえ、「よい習慣」であっても、習慣がルーチーン化してしまうことで問題になってくることもあります。

慣れやマンネリという要素も発生してくると、油断によって思わぬミスや不具合を生じる恐れもあります。なんのためにやるのかという目的をときどきは思い出してみることも大事です。目的がしっかりと把握されていれば、「よい習慣」は「とてもよい習慣」に変わります。

発想において固定観念を生み出す恐れもあります。たとえ「よい習慣」であっても、日々変化のない生活を続けていると新しい発想は生まれてきません。新しい発想というのはすでにもっている知識とあらたな刺激の出会いによって生まれるものだからです。

毎日同じコースで通勤する「習慣」がついていると、発想が固定化するだけでなく、なにか事故が発生したときにパニックになってしまう恐れもあります。極端な話ですが、誘拐を避けるためには通勤コースを避けるというのは、クライシス・マネジメント(危機管理)の常識です。

このように、たとえ「よい習慣」であっても、100%よいと言い切れない側面があることはしっかりと意識しておきたいものです。

意識しなくてもカラダが動くようになるまでには、「三日・三月・三年」(みっか・みつき・さんねん)というフレーズがあるように、意志のチカラを発揮して、意識的に反復して「習慣」化する必要がありますが、いったん「習慣」となってからは、ときどき目的を再確認する必要があるのです。

なにごとであれ、コインの裏表と同じように、なにごともポジティブとネガティブの両面があるからです。「よい習慣」と「悪い習慣」の違いだけでなく、「よい習慣」であっても目的を意識する「習慣」をみにつけておきたいものです。

なんせ、人間は「習慣の奴隷」なのですから!






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コトダマ(きょうのコトバ)-言霊には良い面もあれば悪い面もある

Business as usual (きょうのコトバ)

地震、津波、原発事故、そして財政危機。「最悪の事態」を想定しなければならない状態になっているが・・・





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2014年7月1日火曜日

書評 『日本サッカーはなぜシュートを撃たないのか?』(熊崎敬、文春文庫、2014)-日本サッカーの病理を「反面教師」にして企業経営に即して考えてみることをすすめたい


FIFAワールドカップ2014ブラジル大会、すでに決勝トーナメントのステージに入っていますが、そこには日本の姿はまったくありません。一次リーグを最下位で敗退したためです。

日本代表チームの問題の「惨敗」については、いろいろ思うことのある人も少なくないのでないでしょうか。

過ぎたことは仕方ない、負けにこだわっていては敗北主義に支配されてしまう、また4年後があるからがんばってもらえばそれでいいじゃないか。そんな感想もあるでしょう。ある意味では楽観論でありますが、しかしながら健忘症になってしまう恐れがないとはいえません。


日本サッカーの「病理」について考える

わたしは、今回の「惨敗」はいままでのサッカー日本代表の悪い面が集中的に顕在化したのではないかという印象をぬぐいさることができません。

今回のワールドカップではアジア勢はすべて敗退し、中南米とヨーロッパのチームだけが勝ち残りました。こういう風に言うと、日本ではまだまだサッカーが「文化」として定着していないからという指摘がかならずでてきますが、「文化論」の話はあまりしたくありません。

問題点は、端的にいって「個」と「組織」の問題ではないでしょうか。

ここでいう組織とは目的をもって結成された人間集団のこと。サッカーでいえば「チーム」のことをさしています。とりあえずフロントのことは脇においておきます。

個々の選手をとってみれば、「個」としてヨーロッパのプロリーグでも活躍している日本人選手も少なくないのに、なぜかれらが日本代表チームという「組織」になると、その強みを発揮することができないのか?

日本人選手もヨーロッパのチームではそのポジションとしての「役割期待」を果たしているからこそ評価されているわけですが、日本代表チームになると、「試合で勝つ」というチームのレゾンデートル(=存在意義)が徹底していないのではないか、という疑問を感じてしまいます。

「勝つ」ということには二つの意味があります。文字どおり点差をつけて勝つということと、たとえ引き分けであっても負けない、ということです。このことについては、Winning is NOT everything, but Losing is Nothing ! という記事で過去に書いたことがあります。

どんな手段をとっても、負けなければいつかは勝つことができる勝つための一瞬のチャンスを見逃さず、カウンターで突破してシュートする。これはデフェンス重視のヨーロッパサッカーに見られる思想でもあります。


日本サッカーの病理を「反面教師」にして考えてみる

日本代表チームの「惨敗」のあと、『日本サッカーはなぜシュートを撃たないのか?』(熊崎敬、文春文庫、2014)という本が出版されていることを知りました。文庫オリジナルだそうです。

この本を読むと、問題は「個」と「組織」だけではなく、もっと根が深いものであることがわかってきます。

帯には「2014年ブラジルワールドカップ直前 サッカーの見方が劇的に変わる本!」とあります。わたしはこの本は、「惨敗」後のいまこそ読むべき本だと思います。

帯のウラにはこうあります。

●テレビに向かって「なぜ撃たないか?!」と叫んだことのある人
●過去のワールドカップにおける日本代表の戦いぶりに不満な人
「自分たちのサッカー」という言葉が嫌いな人
サッカーは結果がすべて、と考えている人
●日本における育成年代のコーチングに疑問を感じている人
●サッカーというスポーツの本質を知りたい
→ 本書はそんな人たちのために書いた本です


わたしはすべてについて同意するわけではありませんが、すくなくともこの箇条書きの上から3つにかんしては全面的に同感です。

サッカーに限らず、シュートを撃たなければ、つまり点を取らなければ試合には勝てないという当たり前の事実がなぜなおざりにされているのか? こんなこと小学生でもわかることですね。

試合に勝つという「目標」があって、そのために戦略があり、こまかい戦術がある。目的と手段の関係は企業業経営でも同じです。

どうやら日本サッカーは、戦術を重視しすぎて、肝心要の目標や戦略がどこかへ行ってしまい、本来は「手段」であるはずの戦術が自己目的化してしまっているようです。著者の熊崎氏は「手段の目的化」と表現してますが、これもまた日本企業においてよく観察されるものです。

「型」として戦術を徹底させることは初期段階としては必要なことですが、実際の試合というものは戦術どおりの試合展開などそう簡単には実現しないもの。対戦相手という敵とのからみで、瞬間瞬間に局面が複雑に展開する状況のなかで、いかに臨機応変に判断し動くかが、中級以上にもとめられるものです。

「自分たちのサッカー」という表現は、相撲とりがよくクチにする「自分の相撲を取る」という表現を想起させるので不快に思ってきました。「自分たちのサッカー」では何を意味しているのか第三者に説明することはできません。ある種の思考停止状態です。

「自分たちのサッカー」をさせてもらえなかったという釈明ほどふざけたものはないのではないでしょうか? 会社でこんなセリフを吐いたら、間違いなくイエローカードです。「なぜ勝てなかったのか自分で考えろ!」という叱責されるのが当たり前です。

著者は、サッカージャーナリストとして、20年以上にわたって世界中で観察してきた体験から、サッカーというスポーツの本質から考えると、日本人はあまりにもマニュアル思考になりすぎていること、リアル世界の物事をコンピュータゲーム的に捉えすぎていること、自分のコトバや発想にとらわれてしまう傾向など指摘しています。

「個」と「組織」にかんしても、ブラジルサッカーのチーム設計が「一対一」の二人組ペアから組み立てていることも指摘しています。これは組織力で個の弱さをカバーするという発想(・・思い込み?)の強すぎる日本サッカーとは真逆の思想というべきでしょう。

「型」志向や「コトダマ」思考の負の側面がもろにでていると言い換えてもいいかもしれません。「型」や「コトダマ」はうまくポジティブに使えば大きな効果を発揮するのですが、とらわれて思考停止状態に陥ってしまう危険と隣り合わせです。

わたしはこの本を読みながら、著者が日本サッカーの病理として指摘していることは、そっくりそのまま日本企業にも当てはまるのではないかという気持ちにさせられました。

その意味では、日本サッカーを「反面教師」として、企業経営を振り返るためのビジネス書として読む価値があるといっていいかもしれません。あえてこのブログで取り上げたのはそのためです。

サッカーが好きでもそうではなくても、いろんなことを考えさせられる「本質論」に迫った本だと言えるでしょう。おすすめです。





目 次 

第1章 日本サッカーはなぜシュートを撃たないのか?
第2章 日本のスタジアムで考えたこと
第3章 世界のスタジアムで考えたこと
第4章 サッカーの本質を知っている男たち
あとがきにかえて なんのためにシュートを撃つのか?

著者プロフィール

熊崎敬(くまざき・たかし)
昭和46(1971)年、岐阜県出身。明治大学卒業後、「サッカーダイジェスト」「Sports Graphic Number」編集部を経て、フリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


PS 2014FIFAワールドカップ ブラジル大会の決勝戦にみるドイツの強さ

決勝戦のドイツ対アルゼンチンは延長戦の後半でドイツが1点先取して優勝。ドイツにはアルゼンチンのメッシのようなスーパー選手はいなくても、組織力の高さで今回の代表チームのなあkではピカイチであったことが証明された。だが、「組織力」とはいっても日本とは段違いである。ドイツは個々の選手の技量も士気も高く、あくまでも「個を基盤とした組織力」である点が強く印象に残った。現在ドイツのプロリーグででプレイする日本人選手も多いこともあり、日本に求められているのは、ふたたびドイツを模範にすべきではないかとも思うのだが・・ (2014年7月14日 記す)



<ブログ内関連記事>

「FIFAワールドカップ2014」における日本の「惨敗」-「個」の力がまだまだ弱く「組織力」に統合されていないのが日本の現実

Winning is NOT everything, but losing is NOTHING ! (勝てばいいいというものではない、だけど負けたらおしまいだ)

コトダマ(きょうのコトバ)-言霊には良い面もあれば悪い面もある

「希望的観測」-「希望」 より 「勇気」 が重要な理由

「サッカー日本代表チーム」を「プロジェクト・チーム」として考えてみる

日体大の『集団行動』は、「自律型個人」と「自律型組織」のインタラクティブな関係を教えてくれる好例

書評 『「言語技術」が日本のサッカーを変える』(田嶋幸三、光文社新書、2007)-「論理力」と「言語力」こそ、いま最も日本人に必要なスキル

合気道・道歌-『合気神髄』より抜粋
・・「すきもなく たたきつめたる敵の太刀(たち) みなうち捨てて 踏み込みて斬れ」、「敵多勢(たぜい) 我を囲みて攻むるとも  一人の敵と思い戦え」、「敵の太刀(たち) 弱くなさむと思いなば まづ踏み込みて 敵を斬るべし」 ⇒まずは「一対一」がすべての基本。この組み合わせがすべての基盤となることは、サッカーという西欧由来の近代スポーツ導入以前に日本人の「常識」であったはずだ!




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