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2012年6月20日水曜日

書評 『ココ・シャネルの「ネットワーク戦略」』(西口敏宏、祥伝社黄金文庫、2011)-人脈の戦略的活用法をシャネルの生涯に学ぶ



人脈の戦略的活用法-「ネットワーク理論」で読むココ・シャネルの生涯

ファッション・ブランドの変革者ココ・シャネルの生涯をケーススタディの材料とし、豊富な図解をもちいながら「ネットワーク理論」をつかってやさしく一般向けに解説した文庫版書き下ろしです。

そのエッセンスは、以下のように要約できるでしょう。シャネル伝としては異色の一冊といえるでしょう。

人生で成功したければ、「近所づきあい」と「遠距離交際」のバランスをとれ、そして人間関係の「リワイヤリング」を意識的にやること。「大切なのは、知人、友人と戦略的につながることであり、お互いの信頼関係(ソーシャル・キャピタル)を深めること」(P.242)なのだ、と。

これだけだと、やや生硬な印象を受けますが、わかりやすく言い換えると以下のようになるでしょうか。

「人間関係のネットワーク」とは、一言で言ってしまえば「人脈」のことですが、著者はこれを「近所づきあい」と「遠距離交際」のふたつに分解しています。

「近所づきあい」とは文字通りの意味で、親兄弟や友人、隣近所や勤務先の組織などで日頃から顔を合わせている存在とのつきあい。会社でいえば職場の人間関係もそのなかに入ってくるでしょう。

「遠距離交際」とは、ひんぱんに顔をあわせるわけではないが、ときに重要な情報をもたらしてくれる外部世界とのつながりのことです。この重要性はSNSをつかっている人なら納得のいく話ではないかと思います。

もうひとつのキーワードは「リワイヤリング」(re-wiring)人間関係の「つなぎ直し」のこと。これは転職や転勤など、その他人生のステージが変わったときに意識的に行わないと、次のステージで飛躍できない原因になってしまうこともありますから要注意です。

これまでの人生を振り返って具体的なエピソードを思い出してみれば、「近所づきあい」、「遠距離交際」、「人間関係のつなぎ直し(リワイヤリング)」の意味がわかっててくるのではないかと思います。

二つの世界大戦をはさんで87歳まで生きたシャネルの生涯は、まさに波瀾万丈そのものでした。

貧しい家庭に生まれ、孤児として修道院付属の孤児院で過ごしたシャネルは26歳までに「過酷な環境から抜け出し」、27歳から36歳にかけての10年間で「ビジネスを飛躍的に成長させ」、37歳から56歳までの20年間では「人生を爆発的に充実させ」、57歳以降の死去までの30年間は「動乱の時代を生き抜き、復活」しています。まさに起き上がりこぼしですね。

その人生の節々で成功を納めてきたのは、人脈を戦略的につかっているからだという著者の指摘は、本書を読むと十分に納得できることです。

それにくわえて、孤児院時代に身についた早寝早起きという規則正しい生活習慣と勤勉さも、シャネルの成功において大きな意味をもっていたようです。これは意外な印象を受けますが、売り手や作り手と買い手とは違うカテゴリーの人種なのだということでしょう。

シャネルの生涯をずっと追っていくと、まさに「ネットワーク理論」のセオリーどおりに動いているように思われるから不思議です。読書家であったシャネルですが、もちろん理論そのものを知っていたはずはないでしょう。天性の勘ゆえだろうか、ほとんど無意識のうちに戦略的とさえ思えるような行動をとっているのです。

日本の居酒屋文化にはない、欧州のサロン文化やパーティ文化もまた、人脈を戦略的つかいこなす意味で果たしている意味が大きいことが、著者によって指摘されています。ぜひ耳を傾けたいアドバイスですね。

もちろん、読者がシャネルの生涯をそのまま真似ても、同じように大成功するわけではありませんが、「ネットワーク理論」からみた人脈つくりのエッセンスはぜひ学び取りたいものですね。

本書は、ココ・シャネルの生涯とネットワーク理論のふたつを同時に知ることのできる、一石二鳥(=ツー・イン・ワン)のお得な一冊になっています。面白くて読んでためになる文庫本として、ぜひおすすめします。



<初出情報>

■amazon書評「人脈の戦略的活用法-「ネットワーク理論」で読むココ・シャネルの生涯」投稿掲載(2012年1月25日)

*再録にあたって加筆修正を行った




目 次

はしがき
序章 ココ・シャネルに学ぶ「ネットワーク」戦略
1章 「過酷な環境から抜け出す」技術-1883年(生誕)から1909年(26歳)
2章 「ビジネスを飛躍的に成長させる」技術-1910年(27歳)から1919年(36歳)
3章 「人生を爆発的に充実させる」技術-1920年(37歳)から1939年(56歳)
4章 「動乱の時代を生き抜き、復活する」技術-1940年(57歳)から1971年(87歳)
5章 2つの図でシャネルのネットワーク戦略を理解する
あとがき


著者プロフィール
西口敏宏(にしぐち・としひろ)

一橋大学イノベーション研究センター教授。1952年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ロンドン大学社会学修士、オックスフォード大学社会学博士、マサチューセッツ工科大学研究員、ペンシルベニア大学ウォートン・スクール助教授などを経て現職。専門は組織間関係論、ネットワーク論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


<ブログ内関連記事>

修道院から始まった「近代化」-ココ・シャネルの「ファッション革命」の原点はシトー会修道院にあった

「マイナスをプラスに変える方法」-『なぜか、人とお金がついてくる 50の習慣』(たかの友梨、フォレスト出版、2011) 「出版記念講演会」 に行ってきた

NHKの連続テレビ小説 『カーネーション』が面白い-商売のなんたるかを終えてくれる番組だ

(2013年12月27日 情報追加)





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2012年6月13日水曜日

書評 『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』(田窪寿保、講談社+α新書、2011)-英国流の "渋い" 中年ビジネスマンを目指してみる


「最強の中年男」を目指したい人に!

ジェームズ・ボンドはいうまでもなく英国秘密情報部部員。日本では「ゼロゼロセブン」として知られている『007』(ダブルオーセブン)シリーズの主人公。

ボンドの特徴は、パブリックスクールのイートン校出身でオックスフォード大卒という設定のアッパークラス。つねに一流を好み、美女にはモテモテ・・・ じつにうらやましかぎりですね。

といっても本書は、インテリジェンスの世界の入門書ではありません。仕事で一貫して英国とかかわってきた著者が語る、英国流の仕事術とライフスタイルにかんする読み物です。

ジェームズ・ボンドはもちろん架空の人物ですが、これほど、ステレオタイプの英国紳士像を保持しながらも、戦後世界のキャラクターとして生き続けた存在はないでしょう。同じ英国でも、シャーロック・ホームズよりも、意識したい存在でありますね。

著者が最初に勤務したのは日本に参入したばかりのヴァージン航空。なんと新卒第一号だそうです。ヴァージンといえば創業者リチャード・ブランソンの、「人を重視した破天荒な経営スタイル」と数々の冒険で有名ですが、本書で紹介されているブランソンの数々の言動は、ジェームズ・ボンドのセリフに劣らず、すばらしいものがあります。

その後は、英国ファッションを日本で販売する仕事に従事して、現在は英国グローブ・トロッター社取締役副社長です。英国企業の本社の取締役会も体験している人ならではの描写は読む価値があります。

「最強の中年男になりたいなら・・」、という帯のコピーが刺さります(笑)

目次から一部引用しておきましょう。


●ルールは自分で決める
●値段のわかるものを身につけない
●ウンチクは語らない
●冒険なくして、得るものなし
●つまらない人生を面白くする技術
●敵に弱みは見せるな
●何のためにボンドは働くのか
●女性の上司との付き合い方
●チームワークを絶対視しない
●プライベートは語らない


私は20歳代までアメリカかぶれでしたが、じっさいにアメリカに住んでみてからは、かならずしもそうならなくなりました。富士山と同じですね。

世界のビジネスの中心はいまでもアメリカですが、さすがにライフスタイルをアメリカ流にしたいとはいまは思いません。いまから思い出してみれば、高校時代は英国にあこがれていたのでした。

中年になるとふたたび英国流にあこがれるようになってくるものですね。数学者の藤原正彦氏も同じようなことを言ってますが、英国人自身も若い日は伝統に反抗しながらも、中年になったら伝統(トラディッショナル)に戻っていく存在なのかもしれません。

西洋文明を全面的に受け入れた日本も、また中年になったら英国流ということでしょうか。ともに伝統文化のなかに生きてきたことにおいては、英国人も日本人も似たようなものとと言っていいかもしれません。

戦前から英国スタイルが憧れの存在であった日本ですが、戦後はアメリカ流の大量生産一点張り、バブル期はイタリア流。しかし、英国ファッションを日本に紹介するビジネスに従事する著者によれば、イタリアスタイルは英国流のエッセンスを換骨奪胎したものなのだとか。

ひたすら若さばかり強調するアメリカには、いい「中年のモデル」がないのに対し、英国や欧州には「渋い中年」が多いのは、やはり「伝統」のなせるわざかもしれません。「大人の文化」がしっかりと根付いているということでしょう。

個人的には、なんといっても初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーがいちばん「渋い」(cool)と思いますが、みなさんはいかがでしょうか?

なにはともあれ、人生カッコよく行きたいものです。英国流のモノの考えを、さまざまなエピソードや英語のフレーズをつうじて語った本書をおすすめします。






目 次

はじめに
第1章 ジェームズ・ボンドが教えてくれること
第2章 ジェームズ・ボんドの考え方
第3章 ジェームズ・ボンドの仕事術
第4章 ジェームズ・ボンドのファッション術
あとがき
参考文献 


著者プロフィール

田窪寿保(たくぼ・としやす)

1966年、東京都生まれ。青山学院大学大学院国際経営学修士(MBA)修了。英国グローブ・トロッター社取締役副社長(日本支社社長兼任)、ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・グループ(BLBG)株式会社代表取締役、英国ターンブル・アッサー社、スウェイン・アドニー&ブリッグ社、スマイソン社、フォックス・アンブレラズ社、パトリック・コックス社などの日本代表、在日英国商工会議所(BCCJ)会員。1989年、英国ヴァージンアトランティック航空日本支社の就航時、オープニングメンバーとして入社(初の新卒採用)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



<ブログ内関連記事>

「プリンシプルは何と訳してよいか知らない。原則とでもいうのか」-白洲次郎の「プリンシプル」について
・・ケンブリッジ仕込みの日本人・白洲次郎が格好いいわけ

書評 『歴史に消えた参謀-吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一-』(湯浅 博、産経新聞出版、2011)
・・英国通の陸軍軍人の伝記

映画 『英国王のスピーチ』(The King's Speech) を見て思う、人の上に立つ人の責任と重圧、そしてありのままの現実を受け入れる勇気

書評 『大英帝国衰亡史』(中西輝政、PHP文庫、2004 初版単行本 1997)

映画 『マーガレット・サッチャー-鉄の女の涙-』(The Iron Lady Never Compromise)を見てきた

書評 『大英帝国の異端児たち(日経プレミアシリーズ)』(越智道雄、日本経済新聞出版社、2009)-文化多元主義の多民族国家・英国のダイナミズムのカギは何か?

『グローバル仕事術-ニッポン式ビジネスを変える-』 (山本 昇、明治書院、2008) で知る、グローバル企業においての「ボス」とのつきあい方









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2012年6月7日木曜日

書評 『0点主義-新しい知的生産の技術57-』(荒俣 宏、講談社、2012)-「役に立たないことも、極めればかならず道は開ける」!



「怪人アラマタ」、初のビジネス書の登場です。

「怪人アラマタ」(=表紙の顔)のことは、TVにもよく出演しているので、知っている人も多いでしょう。この人もまた、自分の好きなことを徹底して、それが人生そのものになってしまった人ですね。

「0点」と書いて「ゼロ点」と読ませています。その意味は、直接はじめにを読んでいただくとしましょう。もちろん、学校の成績のことではありません。


本書のエッセンスをビジネス用語で解説

エッセンスは以下のようなものになるでしょう。サラリーマン生活は10年で足を洗って、しかもシステム部門にずっといたアラマタ氏のかわりに、わたしがビジネス用語をつかって解説するとこんな感じでしょう。

自分が好きなことに徹する。これがいちばん。つまり、ポジショニングはニッチを狙え、ということ。

「役に立たないことを極めると、かならず道は開ける」。これはニッチ分野を選んだら、徹底的に深掘りせよということ。深掘りすると、おのずからヨコに広がっていくものだ。「すぐ役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」といったのは、現在100歳の現役の国語教師、灘校の名物教師・橋本武先生ですね。

ビジネス用語をつかえば、まさに「ブルーオーシャン」的な生き方ですね。競争の激しい、流血の「レッドオーシャン」は避けること。そうでなくても人数の多い「団塊の世代」は、競争の厳しい「レッドオーシャン」の世界なのだが、アラマタ少年は7歳にして、すでに人生を降りてしまったのだから、それは無敵ですね。

言っていることは、まったく理に適っていると思います。人生をベンチャーと考えれば、ムダな競争は回避して、セルフブランド化するということですから。

ただし、そのためには、捨てなければならないものがある、ということ。これは、まさに戦略の本質をついています。戦略とは違いを打ち出すこと(make a difference)です。あるものを選択することとは、それ以外の可能性を捨て去ることを意味しています。「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」とは、このことを指しています。、

すぐには目が出なくても、浮き足立たずに、「急がば回れ」、ということ。好きなことでメシを食うのはそう簡単なことではありません。最短の正攻法はやりの現代日本ですが、サステイナブルな幸せを実現することにかんしては、どちらが自分にとってただしいかはよく考えなければならないことです。


若い人たちにすすめたい本

アラマタ氏の本は、オカルト関係をはじめ、わたしは20代の頃からずいぶん読んで影響を受けてきたので、そのエッセンスには完全に同意です。この本には、アラマタ氏のメモや、発想メモの写真も入っているので、一見の価値があります。

この本は、若い人にこそ読んでほしい本です。とくに、アラマタ氏が10年間過ごした 日魯漁業(現在のマルハニチロ食品) で過ごした10年のサラリーマン生活を回想する第4章以下は読んでほしいものです。「いやだと思った仕事も三日で好きになってしまう」というポジティブな人生態度は、ぜひ見習ってほしいものだと思います。

7月10日発売予定の拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』 とも、基本姿勢は大いに共通するものがあると思います。





目 次

はじめに
序章 0点主義の勉強法
第1章 偶然が訪ねてくる勉強法
第2章 情報整理なんていらない
第3章 勉強を高尚なものにしない
第4章 苦手な勉強こそ意外なチャンスをもたらす
第5章 不利な環境は最強の勉強空間だ
第6章 「人生丸儲け」の勉強法
「あとがき」に代えて-だまされることで創造的批判力がつく


著者プロフィール  

荒俣 宏(あらまた・ひろし)

作家。1947年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、10年間のサラリーマン生活ののち独立。百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』(角川書店)がベストセラーになり、日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』(平凡社)で、サントリー学芸賞受賞。神秘学、博物学、風水等多分野にわたり精力的に執筆活動を続け、その著書、訳書は300冊を超える。武蔵野美術大学客員教授、サイバー大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


<ブログ内関連記事>

書評 『アイデアを形にして伝える技術』(原尻淳一、講談社現代新書、2011)

書評 『知の現場』(久恒啓一=監修、知的生産の技術研究会編、東洋経済新報社、2009)

『ビジネス EVERNOTE-「劇的に」成果を上げる!活用事例が満載- (日経BPパソコンベストムック) 』(日経BP社、2011) をガイドにして EVERNOTE に入門してみる


「学を為すには、人の之れを強うるを俟たず。必ずや感興する所有って之を為す」 (佐藤一斎) -外発的なキッカケを自発性と内発的動機でかならずモノにする!

書評 『伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力』(橋本 武、日本実業出版社、2012)-「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」!

「人間の本質は学びにある」-モンテッソーリ教育について考えてみる

書評 『ユダヤ人が語った親バカ教育のレシピ』(アンドリュー&ユキコ・サター、インデックス・コミュニケーションズ、2006 改題して 講談社+α文庫 2010)


P.S.

うれしいことに、紀伊國屋書店大手町ビル店では、本書 『0点主義』 と、拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)と一緒に並べていただいてます。ありがたいことです。(2012年7月7日 記す)








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2012年6月5日火曜日

「ミャンマー投資セミナー」 (国際機関日本アセアンセンター)が、2012年6月25日と27日に開催(入場無料)

(Trader's Hotel からみたヤンゴン市内 写真奥は港湾施設・・筆者撮影)


いままさに旬のミャンマー。一年前とは打って変わって、TVやマスコミで取り上げられない日がないほどの様変わりです。
    
無料の投資セミナーが、来る6月25日(月)に名古屋で、27日(水)に東京で開催されることになりました。

ミャンマーに現地進出を考えておられる方は、ぜひ最新の「投資情報」の基本知る機会として活用されることを推奨いたします。ムダなカネを使わず、まずは無料のセミナーで情報収集することから始めましょう。

以下に、国際機関日本アセアンセンターによるセミナーの紹介文を転載いたします。


◇◇--------------------------◇◇
「ミャンマー投資セミナー」のご案内 
◇◇--------------------------◇◇


国際機関日本アセアンセンターは、駐日ミャンマー連邦共和国大使館
と共催にて「ミャンマー投資セミナー」を開催いたします。

豊かな天然資源と日本のおよそ2倍の肥沃な国土を持つミャンマーは、
タイ、中国、インドに隣接するその地理的ポジションと、優秀かつ低廉
な労働力により、労働集約型産業の新たな拠点として注目されています。
今年、円借款の再開も決定し、上下水道、工業団地、火力発電所などの
インフラ需要も大きく見込めます。
本セミナーでは、国家計画・経済開発省他、日緬双方の視点にて最新の
ミャンマー投資環境とビジネス機会についてご紹介いたします。

■東京  2012年6月27日(水)13:30-16:30(受付開始13:00)
■名古屋 2012年6月25日(月)14:00-16:30(受付開始13:30)

※会場は、後日受講票にてご案内します。

通訳  日英同時通訳
参加費 無料
定員  各会場 200名(お申込み多数の場合は抽選となります。)


詳細・お申込みはこちらです。
http://www.asean.or.jp/ja/invest/about/eventinfo/2012/2012-10.html

*ご参加いただける方には、6月17日までに受講票をメールいたします。

問い合わせ先
国際機関日本アセアンセンター 貿易投資部 TEL:03-5402-8006

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

◇◇--------------------------◇◇



<ブログ内関連記事>

「ミャンマー投資セミナー」 (国際機関日本アセアンセンター)が、2011年3月30日に開催(入場無料)

「ミャンマー投資セミナー」 (国際機関日本アセアンセンター)が、2011年6月21日に開催(入場無料)





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2012年6月1日金曜日

書評 『インドネシア駐在3000日 (新版)』(坂井禧夫、連合出版、2012)-インドネシアといえばこの一冊。付録のインドネシア語のことわざ200も面白い

インドネシアといえばこの一冊

『インドネシア駐在3000日 (新版)』(坂井禧夫、連合出版、2012 初版 2002)が、昨日5月31日に出版されました。

初版以来10年、このたび2006年の改訂版のさらに再改訂版として、新版になっての再登場です。

新版には、あらたに「なぜいまインドネシアか?」と題した著者の文章が15ページ加えらましたので、たんなる新装版ではありません。じつに息の長い本です。

すでにお読みの方も、ぜひもう一度手にとっていただきたいと思います。

インドネシア経済にかんする一般書やインドネシア投資にかんする実務専門書はたくさんありますが、本書の特徴は、この本が出版された時点で、なんといっても 3000日、つまり約8年以上インドネシア現地に駐在していた本人が書いた体験記であるということにあります。

しかも、日本人は著者とその家族だけという環境で、日系企業の工場を立ち上げ、軌道に乗せた3000日の記録です。

著者本人から聞いた話ですが、インドネシア駐在員の世界では、「戦前・戦後」という表現がつかわれて、「戦友」意識を高め合っているようです。もちろん、「戦前」といっても67年前の戦争のことではなく、1997年のIMFショックの翌年に発生した「インドネシア暴動」のこと。この事件をキッカケに、スハルト大統領が退陣に追い込まれた大事件でありました。

著者もまた「戦前」と「戦後」をともに現地で体験した一人ですが、著者の体験は現在のインドネシアそのものではありません。とはいえ、本書が貴重な体験記であることは否定できません。

なぜなら、フェイスブックが普及し、日本のAKB48の姉妹グループであるJKT48(・・JKTは、ジャカルタの頭文字)が結成されるなど消費市場が立ち上がり「新興国」としてふたたび大いに注目を浴びる存在になってきているインドネシアですが、現在でも製造業立地としての意味合いが大きいことと、ジャカルタのような大都市を除けば、地方生活はそれほど大きく変化しているわけではないからです。

なによりも、著者とその家族がインドネシア人のあいだで過ごした日々は、ハンパなものではありません。

これからインドネシアに現地駐在として赴任する予定の人は、ぜひ本書を読んだうえで、カバンのなかに入れて現地に旅立ってほしいと思います。

というのも、「インドネシア語のことわざ200」が付録としてついているからです。これは、かならずや現地で役に立つことでしょう。インドネシアと日本の発想法の違いと共通点を知ることが、インドネシア理解を大いに促進してくれることになるからです。ことわざは身を助けます。

すぐに読める面白い内容ですので、インドネシアにご関心のある方はぜひ!






目 次

「なぜいまインドネシアか?」
第1章  インドネシアに赴任して-驚きと経験
第2章 ご当地生活事情-いろいろあり過ぎて
第3章 私のインドネシア語修行-自分を外から眺める機会
-インドネシア語の学習
-呼び方と人間関係
-とっさの言葉
-インドネシア風発音
-間違いやすい言葉
第4章 ご当地駐在員心得-祖国への恩返し
-旅行と駐在の違い
-信頼関係を築くために


著者プロフィール
坂井禧夫(さかい・よしお)
1966年、京都市生まれ。1982年、航空自衛隊に入隊。1992年、航空自衛隊退職。1993年、民間企業の出向者としてインドネシアに赴任。2005年、帰国。現在はインドネシアで設立した会社を日本から営業面で支援している。法政大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。インドネシアから帰国後の現在は、自然治癒力回復スペース トリアーヴ(京都市)の院長。


<関連サイト>

自然治癒力回復スペース トリアーヴ(公式サイト)
・・「インドネシアから日本に帰国した坂井 禧夫(さかい・よしお)が治療院を開院しています。これまでは「電子機器の神経」を取り扱っていましたが、これからは「人間の神経」」を取り扱うことになりました。日本国内ではまだ法制化されていないアメリカ生まれのカイロプラクティックは代替医療としてようやく100年少しの歴史を持つまでになりました。comedical(コメディカル:医師・看護士以外の医療従事者)としての坂井をどうぞよろしくお願いします」(原文のまま) http://www.wakyomall.net/doc/torierve.html


<ブログ内関連記事>

「インドネシア投資セミナー」(日本アセアンセンター主催 2012年2月20・21日 東京・名古屋)が開催されます

「アジアの注目企業30」-どれだけ知ってますか?

アジア進出に際しては「失敗事例」を押さえたうえで「成功方法」を考えよう-『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?』 と 『アジアで成功する企業家の知恵』を読む

書評 『「海洋国家」日本の戦後史』(宮城大蔵、ちくま新書、2008)
書評 『田中角栄 封じられた資源戦略-石油、ウラン、そしてアメリカとの闘い-』(山岡淳一郎、草思社、2009)
・・ともに、タイトルには直接でてこないが、日本の戦後史とインドネシアが密接な関係にあったことも重要なテーマの一つである

書評 『帰還せず-残留日本兵 60年目の証言-』(青沼陽一郎、新潮文庫、2009)
・・とくにインドネシアで大東亜戦争を闘った一般兵士たちとインドネシア独立戦争について






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